一枚のうろこ
- ysekita5010
- 3月10日
- 読了時間: 3分
ゆる体操していて嬉しい!って思う瞬間がある。長いことやってきて(12年というのはゆるの世界では超ひよっこだが)全然今まで気がついてなかったことに気がついた時。とっても楽しいって思う。ああ一枚今日も目からうろこが落ちた!って思える瞬間。
外から見たら同じような運動だけれど体の奥深くに浸透していく深さ、地球の中心に向かっていく深さが全く違う。今日は朝5時過ぎに起きて旦那が珈琲を淹れてくれて、30分本を読んで、運動科学総合研究所の高度運動科学トレーニング動画サイトオンライン講座でゆる筋トレのクロス腹筋を行う。前に同じものを見ているのに、今日はまた全く違う発見があった。同じ言葉を言われているのに、今日はその意味に1つ気がつくことができた。今日の1枚のうろこは、さするの意味。「気持ちよく気持ちよく」とつぶやきつつ表面をさすると皮膚が気持ちよくなる。さすられる筋肉が「もっともっと気持ちよくなるように、もっと気持ちよくなるように」、自分の手のもっと深い筋肉のところで筋肉を捉えてさする。「ゆるむようにときほぐれるように、気持ちよくなるように」さする。そうすると体の奥深くまでゆるんできてすごく気持ちが良い♡ 私はなんで今まで何千回(何万回?)もさすってきて気がつかなかったんだろう。不思議な位鱗がはらりと落ちた日。手をさする時、他のゆる体操をする時気がけて取り組んできていたのに、ゆる筋トレでやれてなかった!ああ気持ちよくさするってこういう事だ!を身体で感じる。脳みそ、腸、筋肉、皮膚、全身総動員で感じる。ゆる体操に取り組んでいるとそういううろこの落ちる瞬間を楽しむことができる。スマホ片手に動画を眺めて勉強したつもりになったことと、自分の体を通して何年もかけて1つのことに気づいた喜びとの違いを感じる。体で感じる、感じることができる体を整えていく。そんなことを楽しめるのがゆる体操を続ける喜びである。クロス腹筋を初めて習った10年以上前からお腹をさすりながら腹筋を折にふれてやってきた。たくさんたくさん自分の腹筋を気持ちよく気持ちよくとつぶやきながらさすってきた。でも今日気持ちよくとつぶやいてさする気持ちよさと始めたばっかりの時の気持ちよさはどれだけ違ってたんだろう。想像すると全く違う。1000倍違うような気がする。ただ、さするという運動に、これだけの深さがあることに気がつく気がつかされる面白さ。これからもどんどん気づいていきたいと思う。ずいぶん前に高岡先生が手をさすりながらおっしゃっていた「君たちが感じる気持ちよさと私が感じてる気持ちよさは全く違うものなんだよ。」という言葉が思い出される。本当に全然全く違う世界なのだ。高岡先生は、「キレッキレ股関節でパフォーマンスは上がる!」の御本の中で中でそのトレーニング効果をエベレストを超える一万メートルの登山に例えて表現されていた。それぞれにそれぞれの登っている地点があって、プロのアスリートでもまだまだずっとずっとずっと頂上は高くにある。ずっと先にある。そのキリマンジャロ級の山々のいろんなところを登っている人々の映像が頭に浮かんできた。私はというといつも見守られつつ過ごしている五島の霊峰七つ岳(標高432m)位をえっちらおっちら登ってるんだなあと思う。地面に近いところを本当に一歩一歩登ってる。頂上は全く何も見えないけど、一歩一歩登って1歩登れたことに嬉しいを感じてる。嬉しい。楽しいを一生続けていけると思えることが、ゆる体操を続けていく原動力でもあると思う。